ゆうかCoffeeBlog

ペーパーフィルターと金属フィルター

ドリップでコーヒーを淹れる場合、一番味わいの変化が感じられるのはフィルターを変えることだと思います。
ペーパーフィルターで淹れている方が多いと思いますので、違いを簡単に書きますね。

一番の違いはオイルがしっかり抽出されることですね。
コーヒーは種ですので、油分があります。
金属製のフィルターを使用するとコーヒーがダイレクトに抽出されますので、私たちが普段カッピングで確認しているような素材本来の味を感じやすくなると思います。
抽出される液体は少し濁ってカップの底には粉も少し入ります。
ペーパーフィルターで淹れるとオイル分の多くがペーパーに濾されて抽出されます。
抽出されたコーヒーはきれいな仕上がりになります。
味わいの違いは金属製フィルターではオイル分が抽出されるので、口あたりがまろやかになり、酸味や苦みもオイル分に包まれた感じでバランスがよくなります。
そもそも焙煎もブレンドも私がカッピングでバランスをとっているので、そう感じるということですね。
ペーパーフィルターで淹れた場合は、きれいな口あたりとすっきりとした後口でやや酸味や苦みが感じやすくなると思います。

後片付けはペーパーフィルターは紙ごと捨てられてお手軽ですね。
金属フィルターはコーヒーの粉を捨ててから洗うので、捨てる場所(私は三角コーナーに100均の不織布を使っています)が必要です。
あとはペーパーフィルターは消耗品ですが、金属フィルターはずっと使い続けられます。

私自身おすすめを聞かれれば金属フィルターと答えますが、どちらがいいか悪いかではなくライフスタイルなどによって選んだり使い分けたりすればいいと思います。

コーヒーメーカーとハンドドリップ

最近のブログは阪神タイガースのことばかりと怒られそうなので、少しコーヒーのことも書いていきます(笑)

先日コーヒーメーカーよりハンドドリップで淹れたほうがおいしいの?と聞かれました。
何となくハンドドリップで淹れたほうがおいしくなると思ってしまうと思いますが、実際はそんなことないと思いますしコーヒーメーカーでも十分おいしく淹れられます。
そもそも当店でお出しするコーヒーは家庭用のコーヒーメーカーで淹れています。
コーヒーの味わいは、豆の品質と焙煎で9割くらい決まります。
抽出による味の差は1割くらいだと思いますが、ハンドドリップとコーヒーメーカーでペーパーフィルターを使って同じ分量の抽出ならそれほど違いは出ないと思います。
ハンドドリップの利点は淹れているときに香りや状態をダイレクトに感じられることではないかと思います。
これは案外重要なことかもしれませんが、忙しい朝とかそんなこともできませんね。
ですので上手にコーヒーメーカーも使っていけばいいと思います。
普段はコーヒーメーカーで、時間があるときや休日はハンドドリップなど使い分けていくと気軽にコーヒーを楽しめるのではないでしょうか。

ちなみに抽出で一番変わるのはフィルターの質だと思います。
具体的にはペーパーフィルターを使うか金属やナイロンなどのメッシュフィルターを使うかが一番変化を感じると思います。
このことはまた次回に・・・

 

今月のコーヒー 2020年7月

ルワンダ・チョコ       250g入り / 単品価格1944円(セット価格1620円)

ルワンダはアフリカの内陸にある小さな国でタンザニアの隣になります。
アフリカのコーヒーは当店1番人気のエチオピア・イルガチェフやケニアなど個性豊かなコーヒーが多いですがルワンダも個性豊かな魅力あふれるコーヒーです。
フローラル系の豊かな香りと澄みきった透明感、シルキーマウスフィールと言われる繊細な口あたりがとても印象的です。そしてフローラルにリンゴ、オレンジやグレープフルーツなどのシトラス系の風味が寄り添って甘さとともに明るく広がる余韻へとつながっていきます。
爽やかで明るい印象が続くので、暑い日にもすっきりと飲みやすいです。

ルワンダは1990年代に民族間の争いで大虐殺があった悲しい歴史があります。
その後の復興にコーヒーが大きく貢献しているようです。
アフリカで最初にカップオブエクセレンスが開催された国でもあるように品質向上の意識も高いので年々向上している注目の産地です。

 

グァテマラ・エルリモナール   250g入り/1944円(セット価格1620円)

エルリモナールは当店初登場の農園ですが毎年ご紹介しているグァテマラ最高峰農園のエルインヘルト農園の隣にあります。
元々はエルインヘルトの一部だったそうですが、親戚がこの土地を譲り受けエルリモナールを開園したそうです。
土地だけでなく栽培方法などの技術指導も受けているのでしっかりとした管理がなされていてカップオブエクセレンスにも2年連続(2013・2014)で入賞し、年々進化している成長著しい農園です。
風味としては、やはりエルインヘルトに似ていてトラディショナルに近い感じです。
でもこのコーヒーはブルボン種100%なので上品でジューシーな甘さが際立っていると思います。
ブルボン種はアラビカコーヒーの中でもティピカとともに原種のような品種です。
現在ある様々な品種は元をたどればティピカかブルボンに辿り着くと言われています。
粉に挽くとふくよかな香りが広がり、口に含むと最初に上品ですっきりした印象ですが、後からコクが膨らんでいきます。
グァテマラらしいはちみつのようなフローラル感に包まれた甘さとコクが素晴らしいです。
冷めてくるとジャスミンティーのような華やかな余韻がより際立ちます。
アイスコーヒーでも華やかでティーライクな感じになりますので、お試しください。

 

 夏のブレンド・なつみ    250g入り/1620円(セット価格1080円)

2か月ごとに変わっていく季節のブレンドですが「なつみ」は暑い日でもさらりと飲めるすっきりとした味わいに仕上げています。
軽やかでやさしい甘さ、程よい香ばしさ、すっきりとした後口でお茶のようにさらりと飲める爽やかな味わいです。
使っているコーヒーはエルサルバドル、ブラジル、グァテマラ、ルワンダです。
洋菓子はもちろんのこと、和菓子などにもよく合うコーヒーですので、よかったらお試しください。

 

夏の濃いめブレンド・こかげ   250g入り/1620円(セット価格1080円)

森の時間の夏バージョンです。
森の時間はチョコレートに合うような…という基本の味わいは守りつつ、それぞれの季節で彩りが変わる森の木々のように少しずつ変化していく濃いめのブレンドです。
夏のこかげはシリーズの中で一番キリッとさせています。
やさしいほろ苦さとキリッとしたキレのいい後口で暑い夏でも飲みやすくなっています。
アイスコーヒーにしてもキレの良さがよく活きて豊かなコクとともにワンランク上質なアイスコーヒーが楽しめますのでお試しください。
カフェオレにもおすすめです。