ゆうかCoffeeBlog

今月のおすすめ 2019年10月

10月になり、消費税が10%になりました。
でもコーヒー豆は軽減税率対象で8%のままです。
皆さんとお話ししているとコーヒーが8%なのが意外のようですが食品の分類なので軽減税率です。
また政府のキャッシュレス消費者還元事業ですが、ネットショップのカード決済は認証済みで10月1日から5%還元になっています。
店頭でのPayPayは申請中で認証待ちなのでしばらくお待ちください。
(PayPayのほうが先に申し込んだのに時間がかかっています・・・)

 
ブラジル・パッセイオ  250g入り / 単品価格1944円(セット価格1620円)

パッセイオ農園はブラジルの中でもトップクラスの農園が集まるミナスジェライス州にあります。
ブラジルの中ではかなり標高の高い1100~1200mの丘陵地帯にあり、火山性ミネラルを含んだ肥沃な土壌とともに高品質のコーヒーを生み出す環境にあります。
3代続く伝統的な農園でCOEなどのコンテストの入賞常連です。
今回ご紹介のコーヒーは、イエローブルボンという黄色く熟す品種でブラジル伝統のナチュラル精製で仕上げたものです。
ナチュラルはドライフルーツのように実のまま乾燥させてから種(コーヒー豆)を取り出す方法です。

フローラル感が漂う香り、シルキーなマウスフィール、とてもやわらかでやさしい上品な味わいが最初に感じられます。
コーヒーというよりはお茶や紅茶に近い感覚ですね。
黄色く熟す品種はこのようなやさしい風味が多いように感じます。
しかし冷めてくるとナチュラル精製らしい豊かさが増してきて 複雑で余韻が膨らむような感覚です。
言葉にするとフローラル、ティーライク、ジェントル、オレンジ、ベリー、ワイニー、スパイシーといったところでしょうか。

ナチュラル精製は豊かな魅力がある反面、クリーンさにハンデがあります。
でもこのパッセイオは徹底された完熟実と乾燥時の選別で見事にクリーンな味わいに仕上がっています。
ナチュラルのコーヒーでクリーンさに磨きがかかれば、ほかにはないブラジルコーヒーの魅力につながります。
新たなブラジルの可能性を感じられるコーヒーです。


エチオピア・モカ イルガチェフ
 250g入り/1944円(セット価格1620円)

開店時から1番人気のイルガチェフがニュークロップ(新豆)に変わりました。
ますますファンを増やしこのコーヒーしか飲まない方がたくさんいらっしゃいます。
一口めから漂うフローラル感は感動すら覚えます。
ハーブのような香りも優雅で上質な佇まいですね。
フローラル、ベルガモット、シトラス、チェリー、アールグレイ、ジンジャー、コンプレックス、冷めてくると赤ワインのような魅力も感じられて気分が華やぐ素晴らしいコーヒーです。
「モカって酸っぱいでしょ?」とよく聞かれますが、一般的なモカとは別物の上品できれいな味わい、フローラル感が漂うアールグレイティーのような印象です。
モカとはイエメンの港町の名前で、イエメンのコーヒーと対岸のエチオピアのコーヒーをこの港から出港していてイエメンとエチオピアのコーヒーの総称としてモカと呼ばれています。
イルガチェフはエチオピアの地域で現地の言葉で「湿地とその草」を意味します。標高1600~2000mにもなる地域で小農家が昔からの有機質栽培をしています。(農薬を使うなどの概念がないそうです)
伝統的な栽培で育てたコーヒーチェリーを現代的に完熟実の徹底とウォッシュド精製で仕上げることで、クリーンでエレガントな素晴らしいコーヒーに仕上がります。
このようなコーヒーを安定的にお届けできるのは本当にありがたいことです。
現地の方から飲んでくださる皆様まで全ての方に感謝いたします。

 
ニカラグア・カサブランカ   250g入り/1620円(セット価格1080円)

中米にあるニカラグア。あまり馴染みのない国ですね。
当店でご紹介するのも久しぶりです。
カサブランカ農園はニカラグアでも屈指の農園で徹底した選別を基本理念に掲げています。様々な品種を植えたり、新しい精製方法にチャレンジしたりして向上心を感じる農園です。
今回ご紹介するのは、カサブランカ農園の基本となるスタンダードなコーヒーです。
中米らしいクリーンな口あたりですが、クリーミーな印象がこのコーヒーの特徴ですね。
品種がカツーラ、ブルボン、パカマラの混合ですが、パカマラが入ってるのがこのクリーミーさにつながっているのかもしれません。
そしてりんごやピーチのようなやさしい風味、はちみつのような風味も少し感じます。
程よい香ばしさもあって素直で飲みやすいマイルドな味わいです。

深煎りもご用意してますが、クリーミーさはそのままに、心地よいビターテイストと豊かなコクで口あたりのいいチョコレートにような印象に仕上がっています。