ゆうかCoffeeBlog

7月のおすすめコーヒー

7月になって、蒸し暑くなってきましたね。
今月は暑い夏にホットですっきりと飲めるコーヒーを中心にご紹介です。


メキシコ・シコビ
     250g入り / 単品価格1944円(セット価格1620円)

去年も夏にご紹介したメキシコのコーヒーです。
あまりメキシコでコーヒーのイメージがないと思いますが、近年注目を集めている国のひとつで、穏やかで上品な口あたりが特徴です。
夏にご紹介するのは、その風味にあります。
草原のような青々とした風味があり、緑茶のようにも感じられます。
「グラッシィ」と表現したりしますが、その爽やかさが夏の暑い時期にピッタリだと思っています。
感じる甘みもどこか爽やかでマスカットやメロン、青りんごなどのグリーン系のイメージです。

シコビはオアハカ州南部のオソロテペックにあり、同州で30年近く地域研究を続けている生物学者団体の支援の下、自然環境にストレスを与えず共存できるシステムを導入しコーヒー生産に励んでいるそうです。
オアハカ州の雄大な自然で育った素晴らしいコーヒーをぜひお楽しみください。


ブラジル・トレスバハス 
250g入り / 単品価格1620円(セット価格1080円)

親しみやすい甘さで人気のブラジルコーヒーが新しくなりました。
トレスハバス農園はミナスジェライス州カルモデミナス地区にあり、過去に様々な賞を受賞している農園です。
この農園は以前ご紹介したカクェンジ農園と兄弟で、切磋琢磨しながら毎年高品質のコーヒーを作りだしています。
最近のブラジルスペシャルティコーヒーの主流になりつつあるイエローブルボンという黄色く熟す品種で伝統的なナチュラル精製で仕上げたコーヒーです。
ナチュラル精製は摘んだ実をそのまま乾燥させてから選別する方法で、当店のブラジルは最近ではナチュラルの物を使うことが多くなっています。
ブラジル独特の香ばしい風味とナチュラルで仕上げたものらしいコクとココアのような風味、後味に桃のようなやわらかな質感と甘みが心地いいコーヒーです。

どなたにでもおすすめできるコーヒーですので、プレゼントなどにもおすすめです。

 

夏のブレンド「なつみ」  250g入り / 単品価格1620円(セット価格1080円)

約2カ月ごとにご紹介している『季節のブレンド』ですが、すっかり皆様に親しまれている様子がうかがえて、とっても嬉しい限りです。
『夏のブレンド』はいつもすっきりさをイメージしているのですが、毎年微妙に変わっています。
今年はすっきりさと円やかさをイメージしてブレンドしました。やさしい口あたりと豊かで長く続く甘さ、すっきりとした後味が夏の暑い日でもサラリと楽しめます。

今年も『なつみ』で暑い夏の日のひとときをお楽しみください。

 

オークションコーヒー

早いものでもう6月ですね。浦安は4年に1度の三社祭が6月17~19日に行われます。
当店も初めての事なのでいろいろと話を伺い、検討した結果18・19日はお休みすることにいたしました。
20日の月曜定休日と合わせて3連休となります。
ご迷惑をおかけいたしますがどうぞよろしくお願いいたします。

この時期はニュークロップ(新豆)のサンプルが揃い、買い付けのシーズンです。
月曜日にカッピング会が行われることが多いので、定休日に都内に出向きカッピング会に参加しています。
23日にはパナマ・エスメラルダ農園のゲイシャ種オークションロットを、30日にはグァテマラ・エルインヘルト農園のプライベートオークションロットのカッピングに行ってきました。
現在の世界トップ2の農園と言っても過言ではないこの2つの農園ですので、参加者も多かったです。
特に毎年落札しているエルインヘルトのパカマラ種は今年も素晴らしかったです。

そして昨夜エルインヘルトのオークションがあり、今年も無事にパカマラ種を落札いたしました!
12月にはご紹介できると思いますのでお楽しみに!

 

カッピング

すっかり初夏らしい爽やかな陽気になりましたね。
心地よくて、気持ちいいのでついウトウトしてしまいますね。

さて今回はコーヒー豆屋にとって一番大切なカッピングの事を書きたいと思います。
カッピングとは簡単に言うとコーヒーの特徴や味わいを判断するティスティングです。
基本的なやり方は10gのコーヒー粉をグラスにいれて香りを確認後お湯を注ぎます。
4分待ってスプーンで香りを嗅ぎながら4回攪拌し、上澄みを取り除いてからスプーンですくい、大きく吸い込んで口の中に広げます。
粉の量とお湯の量、ルーティーンは毎回一定に決めておこないます。そうでないとズレてしまいますので。

カッピングによって素材の判断、焙煎でのロースティングポイント(釜出し)の決定、毎回の焙煎でズレがないかの確認、ブレンド作りやバランス調整などすべての判断はカッピングによるものです。
店主のカッピングスキルがその店の味のレベルと言っても過言でないほど重要な事です。
同じカッピングでも素材選びと焙煎判断でのカッピングでは判断基準が変わってきますし、ブレンド作りでも違います。

今の時期(5~7月)は、今年使う豆を決める大事な時期です。
カップオブエクセレンス(COE)やエルインヘルト農園などのオークションもこの時期に開催されています。
素材を選ぶ時のポイントは、クリーンであることと甘さがあることが最低限でそこからマウスフィールや酸の質と甘さとのバランス、アフターテイスト(余韻)の長さなどを見極めていきます。
「オレンジのような」などの表現は私も使いますが、基本的には酸の質が関係しています。
酸と聞くと苦手な方は多いと思いますが、酸はコーヒーを選ぶうえでとても重要なポイントです。
素材を判断するカッピングでは当店で販売しているコーヒーよりも浅く焙煎されていますので酸が感じやすくなります。そこで酸の質(シトラス系ベリー系など、ボリューム、重くないかなど)を確認し、全体のバランスをみてコーヒーを選んでいきます。
最近は派手なフレーバーの豆も多くなりましたが、あまりフレーバーにフォーカスしないように気をつけています。あくまでも当店のお客様のご感想などを元にお好みに合いそうな豆を選ぶためですので。

焙煎でのカッピング等は次回に・・。

2013-12-14 11.37.35