ゆうかCoffeeBlog

今月のコーヒー 2019年12月

11月下旬から一気に寒くなり、すっかり冬になりましたね。
朝、お店に向かうときに富士山がきれいに見える日が多くなりました。
富士山が見えるとなんだかうれしくなります(笑)
今年もあと1か月…。
令和最初のクリスマス、お正月を迎えるにふさわしいコーヒーのご紹介です。

 

パナマ・エスメラルダ ゲイシャ 100g入り/2700円(セット価格2160円)

現在のコーヒーで一番注目を集めている品種がゲイシャです。
ゲイシャはエチオピアの原種で栽培が難しく1本の木になる実も少量のため、ほとんど姿を消していました。
そんなゲイシャが脚光を浴びたのが2004年のベストオブパナマでエスメラルダ農園が出品したものでした。
今回ご紹介するエスメラルダ農園はまさにゲイシャを復活させた農園です。
パナマのコーヒーはゲイシャ以外でもきれいでフローラルなものが多く、当店でもとても人気がありますが、エスメラルダのゲイシャはその最高峰です。
粉にするとジャスミンやスイトピーなど様々な花の香りで幸福感を満たし、口に含むとまるでクリスタルのように澄み切った透明感あふれるきれいさに感銘し、香りとともに膨らむリンゴやキウイフルーツのようなすっきりとした甘さに包まれたかと思うとレモンバーベナやミントのようなハーブ系の余韻で清涼感すら感じられ、最後まで優雅で気品があり胸が高鳴る素晴らしいコーヒーです。

近年はパナマの他の農園や中米他国でもゲイシャの木が育ち、テイスティングする機会が増えましたがなかなかゲイシャらしい鮮やかさが感じられないことが多いです。
栽培の難しさや土壌などが関係しているのかなと思います。
エスメラルダのゲイシャはやはり元祖だけあり、初めて味わった時の衝撃を思い出させてくれます。
現在のコーヒーの頂点をぜひとも感じてみてください。

 

グァテマラ・エルインヘルト トラディショナル 250g入り/1944円(セット価格1620円)

エスメラルダ農園と並びスペシャルティコーヒーの頂点に君臨するエルインヘルト農園。
当店でもすっかりおなじみになりました。
エルインヘルトのコーヒーを毎年数種類扱っていますが、それぞれ違う味わいながらもどこか奥の方に共通の風味を感じます。
それは深みのある華やかさとでも言いましょうか、奥深いような感じでどのコーヒーも後を引く魅力があると思います。
それが農園の土壌からくるテロワールなのかなと感じています。
トラディショナルは、口に含んだ瞬間から上質なショコラのように豊かなコクと華やかながらも深みある甘さが一体となって口中に広がります。
冷めてきてもスパイシーさが感じられ、次の一口を誘います。
最後まで満足感のある魅力あふれる素晴らしいコーヒーです。

仲間が毎年この農園を訪れ報告を受けていますが、環境にしても技術にしても現在のコーヒー農園の最高峰でパナマのエスメラルダ農園とともにトップを走り続けています。

世界の頂が垣間見えるエルインヘルトのスタンダード、トラディショナルをお楽しみください。

 

エルサルバドル・アグアカリエンテ 250g入り/1620円(セット価格1080円)

軽やかなコーヒーがお好きな方におすすめのエルサルバドルが新豆に変わりました。
エルサルバドルは中米にある四国くらいの大きさの小さな国です。
コーヒーは古くから栽培されていて中米らしいきれいな味わいが特徴です。
同じ中米でもグァテマラやコスタリカに比べると穏やかな印象で軽やかな味わいです。
アグアカリエンテも私が持つエルサルバドルらしい印象のコーヒーできれいでまろやかな口あたり、穏やかで心地いい甘さとすっきりとした後口でいつ飲んでもホッとやわらぐやさしい味わいです。

飽きのこない素直な味わいはどなたにでもおすすめです。

 

クリスマスブレンド  200g入り/1620円(セット価格1080円)

今年も一番華やかな季節がやってきましたね。
クリスマスブレンドは毎年クリスマスらしい華やかさとケーキに合うちょうどいい濃さを意識してブレンドしています。
華やかな香りとなめらかな舌触り、程よいコクとまろやかな甘みが口いっぱいに広がって心地よい余韻へとつながっていきます。
生クリームでもチョコレートでもその味わいを引き立て、優しく受け流してくれると思います。

クリスマスケーキを引き立てつつ、ひそかに自己主張する風味豊かなブレンドです。