ゆうかCoffeeBlog

今月のコーヒー 2020年2月

 

コロンビア・ファティマ ティピカ

当店初登場のコーヒーです。ティピカとはアラビカコーヒーの原種といわれている品種です。
現在の様々な品種は、ほぼこのティピカとブルボンの2種のどちらかを起源としているようです。
ティピカ種は病気に弱く歩留まりも悪いので最近ではとても少なくなっています。
コロンビアのコーヒーは、以前はほとんどティピカ種でしたが、病気が蔓延するたびに他の品種に植え替えられていきました。
昔からコロンビアマイルドといわれる独特のまろやかさは土壌や気候によるものが大きいと思いますが、少なからず品種も関係していたと思います。
今回ご紹介するこのコーヒーはコロンビアコーヒーの代表産地ウィラにあるファティマ農協でティピカ種のみを厳選したロットになります。
カッピング会でファティマのティピカとブルボンの2つのロットがあったのですが、同じ農協でも明確に違う質感でどちらも素晴らしかったですがティピカのほうがより甘みが伝わりやすいと思い買い付けました。
芳醇な香りからこれぞコロンビアマイルドと思わせる至福のまろやかさが口の中を包みこみ、フローラル、ピーチ、トロピカルフルーツ、オレンジ、チェリーなどの風味を伴った甘さが心地いいです。
冷めてくると少しスパイスのようなアクセントが出てきて余韻もゆっくりと楽しめます。
今では希少になったコロンビアコーヒーの原点を感じてみてください。

 

7周年記念ブレンド・アニバーサリー2020 

当店もおかげさまで7周年になりました。本当にありがとうございます。
今年から周年記念ブレンドはシンプルにアニバーサリーにしてトップコーヒーを使ったプレミアムブレンドシリーズにいたしました。
今回はグァテマラ・イエローナンス、コロンビア・ファティマティピカ、エチオピア・イルガチェフとモカナチュラルのブレンドです。
エチオピアを2種使い、イルガチェフの華やかさとモカナチュラルの艶やかさをミックスしました。
実はほぼ頭に描いていた組み合わせなんですが、バランスを取るのに苦労し結構悩みました。
すべて個性のあるコーヒーですので簡単にはまとまらないんですね・・・。
また一つ学んだ気がします。
やさしいフローラルな香り、上質ななめらかさ、すっきりとした甘さと程よいコク、華やかな余韻が心地よく続きます。
冷めてくるとモカナチュラルの艶やかさが顔をのぞかせより複雑な印象になっていきます。
それぞれのコーヒーの個性がきれいにまとまって、8年目の新たなスタートにふさわしいブレンドに仕上がったと思います。

 

ケニア・ジャングル

ケニアのコーヒーは家族で栽培したコーヒーをファクトリーと呼ばれる水洗施設に持ち寄るスタイルが一般的です。
今回のジャングルはケニアでは珍しい単一農園で、いわゆるシングルオリジンとかシングルエステートと呼ばれるコーヒーです。
単一農園のメリットは品質のバラツキが少なくなることと個性を表現しやすくなることですね。
ジャングル農園はケニア独特の深みのある香り、ジューシーで豊かな風味が存分に楽しめる素晴らしい味わいです。フルーティな風味があるのですが、赤から黒を連想するフルーツで巨峰などの黒ブドウやアメリカンチェリー、ブルーベリー、ブラッドオレンジなど濃厚で力強い味わいです。
コクも豊かでキレもシャープ、余韻も長く複雑、若干赤ワインのタンニンのような渋みも感じます。
赤ワインがお好きな方におすすめです。
味わいが濃厚でキレがいいのでミルクとの相性も良く、カフェオレでもリッチでおいしいです。
このコーヒーは試飲で飲んでいただくと人それぞれで受け取り方が違うことに気づかされます。
苦みがあると感じる方がいたり、逆にすっきりしていると感じたり…。様々な味わいが重なって深みのある味わいになっているのでどの部分を感じるかで分かれてくるんだなぁと思いました。
リッチで豊かな気分にさせてくれることは間違いないですのでどうぞ優雅にお楽しみください。

 

深煎りモカブレンド・つむぎ 

つむぎは去年までアニバーサリーブレンドとして出していたブレンドです。
このブレンドのきっかけは私が好きなウィスキーからヒントを得ました。
ウィスキーは熟成する樽によって風味が変わりますが、シェリー酒の樽を使って熟成させたウィスキーには華やかな甘さがあります。
シェリーカスクを使ったブレンドウィスキーを飲んだ時に深煎りコーヒーにモカナチュラルをブレンドすれば似たような甘い余韻のコーヒーになるなぁと思い、ブレンドしてみたらドンピシャでした。
ビターチョコのようなほろ苦さと深いコクにベリー系の甘い風味が重なりリッチで艶やかな味わいです。
チョコレートやケーキと一緒に飲んでもワンランクあげてくれるようなブレンドだと思います。

おかげさまで7周年

おかげさまで1月26日に7周年を迎えました。
本当にありがとうございます。
そんな7周年を迎えた日に当店のシンボルとなっているコーヒーの木に花が咲いてました。
今年は咲かないなぁと思っていたのですが、まさかのタイミングでした。
この木もオープンから半年後くらいに芽が出て6年半くらいになりました。
もう天井に届いてしまい、3回くらいカットしています。
花が咲いたのは3年連続で実もつけています。
さすがに焙煎できるほどは採れないですが、去年採れた種(コーヒー豆ですね)を植えたら芽が出てきました。
この芽が育てば、完全に浦安生まれ浦安育ちになりますね。
見守っていきたいと思います。

ブレンドの可能性

1月も中旬になりすっかり通常モードですが、今年の冬はあまり寒さが厳しくなく生活するにはありがたいですね。
雨も適度に降って、乾燥もひどくないので助かっています。

12月中旬から販売したパナマゲイシャを使ったブレンドの「はなやぎ」が終売いたしました。
おかげさまでとても好評で、お求めいただいた方からのご感想やリピートの問い合わせがとても多く、嬉しく思います。
シングルのゲイシャはこの上なくフローラルで鮮やかですが、その素晴らしいゲイシャを効果的に使ってブレンドすればもっとたくさんのお客様に楽しんでもらえるだろうなと思っていました。
でも思っていた以上の反響で本当によかったと実感しています。
それと同時にブレンドコーヒーの可能性をあらためて強く感じました。
昨年は「はなやぎ」だけでなく、初夏に販売したプレミアムブレンドの「やわらぎ」もとてもご好評いただきました。
素晴らしいシングルコーヒーのラインナップが増えてきたので、ブレンドの選択肢も広がっています。
トップシリーズの豆をふんだんに使ったプレミアムブレンドは、今年のテーマになりそうです。